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日本列島全体が移動性の低気圧に覆われて大荒れの天気となりました。
こんな時は外でする仕事は天気とにらめっこなので大変です。柳津町のO様邸では内部の仕事の大半を終え、今日から外構工事が始まりましたので気を揉む毎日です。 青葉台のT様邸では24日(日)の構造見学会&勉強会に向けてこれから追い込みとなります。今回の勉強会では「子育て」が大きなテーマになっていますが、私を含めて多くの親御さんは純粋に環境の良い部屋を用意することが「子育て」の必要条件のような感じがしますが、本当にそうなのかな・・・と思っています。 私は今の当社の作業場がある所で産まれ育ち、今の家に小学校5年生の時に引っ越してきましたが、その時初めて自分の部屋が与えられました。それまでは畳の部屋がダイニングで、食事が終わって座卓を片付けるとリビングになり、眠くなると布団を敷いて寝室になる、って感じでしたから新しい家になって、家全体が広くなり、生活スタイルが大きく変わったのを覚えています。 住宅を設計する仕事に就いていて、昔と今のスタイルを考えて行くと、単純に子供部屋を取り上げるだけでは一面的な見方しかできない事が分かります。昔の生活では、子供は学校から帰ると、ランドセルを放り投げて遊びに行っていましたが、最近では習い事や塾通いが一般的です。お母さんも勤めていますから大家族でなければおじいちゃん、おばあちゃんもいません。 「子育て」を考えるうえで大切なのが、子どもはいくつかの重要な「発達期」を経て育つということです。子どもは、「一人で歩けるようになる」「話せるようになる」「一人で身のまわりのことができるようになる」というように、大きな成長の転換期があります。子どもの発達段階を下のイラストのように6つに分け、それぞれの時期の重点課題を「感性」「身体」「知性」「社会性」で分かりやすく整理しています。 例えば、幼児期後期は生活のほとんどが遊びですから、幼児にとっては生活する場所=遊ぶ場所になります。そのため、保育園や幼稚園は子どもが遊ぶことに特化した空間構成になっていますが、住まいを全面的にそうしてしまうわけにはいきませんよね。子どもだけでなく、私たち親も暮らしているのですから、大人としての生活を快適に過ごせなくなってしまいます。 折衷案として、家の一部を幼稚園・保育園のような遊び空間にリフォームしたとしましょう。自分の家が保育園みたいになった!子どもは大喜びするでしょうが、3~4年もたてばそのリフォームの意味は薄れてしまいそうです。幼児期後期は遊園地のような空間が大好きでも、やがては、一人でじっくりと物事を考える、趣味、勉強に打ち込む場所が必要になってくるからです。ならば、その次の発達期に合わせて再リフォーム…というのも現実的ではありませんよね。 ではどうすればいいのでしょうか。 大切なのは家の「可変性」「多様性」です。子どもの発達段階に応じて空間を変えることが可能である、あるいは、空間の多様な選択肢がある。これが「子育て」をサポートする家に必要な機能だと思います。 T様邸では2階に子供室を2室設けていますが、1階と適度な繋がりを感じていただけるように2室共吹抜けに面して配置しています。高気密住宅は音がこもって響きやすい、と言う欠点を持っていますから、下でテレビを見ていると音が気になって子供さんが落ち着いて勉強できない・・・と言う欠点があるかもしれません。 それでも家族を思い遣り、そんな時は下にいる家族はテレビを見るのでなく、本を読むとか、色んな過ごし方のスタイルを見つけられると思うのです。「家族の気配を感じる」と言うことはそんな事ではないのかな、と思っています。テレビをBGMにする生活スタイルを見直せば済む話です。 年配のお客様と話をしていますと、もう20年以上2階に上がった事がない、って方がおられます。昔の子供室が捨てきれないでいる不必要な物を取り敢えず置いておく物置になっているのですが、何かもったいないような気がしてなりません。 ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ ★ 株式会社フジヒロ ホームページでは、施工例、イベント情報、現場見学会などの詳細がご覧になれます。 ↓ ↓ ↓ フジヒロのホームページへ
by k-fujihiro
| 2011-04-19 23:01
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