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当社の建物でかれこれ50年近く建具を作って下さっている建具屋さんを紹介します。 大門町の高橋建具店さんです。 最近は建具の世界にも工業化の波が押し寄せ、既製品が幅をきかせるようになりましたが、和風住宅などではまだまだ需要が多く、建具屋さんの腕の見せどころです。昨今は住宅がオープン化する傾向にありますから建具の役割も以前と変わって来ているように思いますが、それでも空間を柔らかく仕切る上で建具は欠かすことができません。プライバシーが必要な所はフラッシュで作りますがあかりを柔らかく楽しんだり、空気の流通を確保したい時は障子紙を使います。プラスチックやビニールが広く普及している今でも障子紙を見ると自然素材のもつ深い味わいを感じます。 以前高級な和紙を使った障子に触れる機会がありましたが、引き手が随分低い位置に取り付けられていました。これは障子を開ける時にひざを着いて開けるという「しつけ」を教えるためのものであることを建具屋さんから教わりました。建築が人間の躾にまで考えを及ぼすという先人の考えに心打たれたことを思い出しました。 今日から7月、平成22年も折り返しです。サッカー日本代表も無念の敗退となり、今日帰国し、これで生活のリズムが戻る方も多い事でしょう。
by k-fujihiro
| 2010-07-01 22:02
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